スカイリムの踊り食いリコリスの旅【第四章】怖い話

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リコリスの旅【第四章】怖い話

2015 / 05 / 15 ( Fri ) 18 : 31

105話です……広告消しに短めSS少な目の更新ですが。

～自宅～

ある日の夜。食事も済ませ、湯浴みからあがり、二人ゆったりとした時間を過ごしていた。

ボハン「リコそういえばこんな話を知っているか。」

リコリス「あん？なんだよ、面白い話か？」

本を閉じゆっくりと……そして真剣な顔で話し始める。

ボハン「ある男がいた。その男は本を読むのが好きな男でな。珍しい話や楽しい話を読むの何よりも好きな男だった。」

リコリス「お？なんだ、小話かなんかか？おもしろそーじゃん。」

ボハン「だがその男が珍しい話や楽しい話よりも何よりも好きだったのは……怖い話だったのだ。」

リコリス「」

ボハン「その男がその日読んだのは夢を渡り歩く黒い男の話だった。その話を聞くと聞いたやつの夢の中にも黒い男が現れ、その黒い男に殺されるという話だった。」

リコリス「おおおおおおい！やめろって！アーあーあーあーあ！きこえないきこえない！」

ボハン「男は怖い話は好きだったがそういう話は一切信じていなかった。『夢の中の男に何が出来るっていうんだ。』男は夢からすぐに目を醒ますのが実はちょっとした特技だったのだ。それもありその話をバカにして眠りについた。」

リコリス「う、ううううう。やめろって……でてきちゃったらどうするんだよぉ……。」

ボハン「男はその日も話に満足し眠りについた。いつもと同じ眠り……だが夢を見た。」

リコリス「うわああああだから言わんこっちゃない！！」

ボハン「いつもと同じ自分の部屋、さっき寝たベッドから半身を起こし部屋の隅のほうを見ていた。」

リコリス「ど、どうなるんだよ……やばいって……」

ボハン「男の視線の先には……黒い男。全身がまるで影のように黒く塗りつぶされ、充血した目だけが爛々とこちらを覗いている。」

リコリス「うわあああああああああ！でたああああああああ」

ボハン「男は驚いた、まさかあの話は本当だったのか？そんな馬鹿な、でも実際に夢の中に黒い男は現れた。男はいそいでいつものように『これは夢だ』と繰り返し夢から目覚めようとした。」

リコリス「は、はやく！はやくしねぇとやばいって！おきろ男！」

ボハン「いつものように夢が急速に覚めていつもの現実に目が開く感覚。視界はぼやけるが胸を撫で下ろした。」

リコリス「焦ったぁ……焦らせるんじゃねぇよ……」

ボハン「だが黒い男だけは消えず部屋の隅に消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった消えなかった」

リコリス「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」

ボハン「はははは、作り話さ。どうだ、怖かったか？」

リコリス「ば、ばかやろおおおおおおお！ば、ばかなこと言ってないでさっさと寝ようぜっ！！！」

その様子にボハンは満足げにくっくっくと笑いをかみ殺し、リコリスとともにベッドに体を横たえる。

・
・
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・

しばらくたった深夜――

リコリス「！？」

飛び起きるリコリス。慌てて隣でいびきをかいて寝るボハンを見る。

リコリス「くっ、あはははは。その話少しだけ本当になったな。」

そう小さく笑って再び眠りについたのでした。

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comment

(∩ﾟдﾟ)ｱｰｱｰきこえなーい

[ 編集 ]
2015/05/22(金) 11:30:56 |
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中の人

ご無沙汰しています。
更新お疲れ様です。

リコリスとボハンの日常のお話・・いいですね
年の差カップルでいいように扱われているリコリスが
かわいいというか、遊びがいありそうというか・・・

家にも一人リコリスほしいです。

Re: (∩ﾟдﾟ)ｱｰｱｰきこえなーい

[ 編集 ]
2015/05/30(土) 11:27:14 |
URL |
Lycoris

>>中の人さん
コメントありがとうございます！お久しぶりです！
なかなかな最近はスカイリムせずに他ゲームばかりですっかりブログ放置しちゃってました。
コメントも遅くなり申し訳ありません。

こういう日常話なら文だけ完成とかたくさんあるのですがなかなかSSが大変で……ｗ
年の差体格差etcのカップルはいいですよねぇ、とても好きですｗ

ご飯から掃除までﾊﾞﾘﾊﾞﾘ家を守るリコリス一家に一台(*'-')