スカイリムの踊り食いリコリスの旅64話【第三章】リコリスにとって

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リコリスの旅64話【第三章】リコリスにとって

2014 / 07 / 02 ( Wed ) 21 : 15

今回は短めに。

～宿屋ナイトゲート～
ウィンターホールド大学を抜け出した2人はホワイトランへ向けて移動していた。

しかし途中で吹雪が強くなってきたため、今日の移動は困難と見なし、道中の宿屋ナイトゲートで一泊することに。

「ちょうどいいところに宿屋があってよかったなぁ。」

クルス「あのまま進んでたら仲良く遭難だな。」

オレは熱々のホーカーのローフと冷たい生絞りの果実ジュース。
クルスは脂たっぷりの鮭の切り身を焼いたもの。それにお酒のようだ。

「しっかしあんた本当にアークメイジなんだなぁ。」

道中クルスは激しい雷撃の魔法でこちらが斬りかかる前に襲ってくる山賊を吹き飛ばしていた。
クルス「だからそう言ったろ。あの程度の呪文なら大したことない。」
そう言って機嫌良さそうにお酒を飲む。

クルス「で、そのボハンっつーのはどんなヤツなんだ？彼氏かなんかか？」

「ばッ！？そ、そんなんじゃねーよ！ほ、保護者みてぇなもんだ。ま、まぁあとは武器の扱いとかの師匠というかｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ……。」

ふーん、とそこまで興味ある様子も見せず酒を飲むクルス。

「な、なんだよ。」

クルス「いや、なにというわけじゃねぇけど。あの本によると、いや言わないでおこう。」
ニヤニヤしながらこっちを見る。

「な、なんだよ！教えろよ！」

クルス「いやー、聞いたところの話によるとそのボハンとやらの魂はその剣に吸われていないんだろ？」

背負ってるストームブリンガーに視線を移す。
「ああ、ボハンの魂は抜け落ちてしまってるらしいが、決して死んではいない。生命活動はそのままらしいんだ。」

クルス「ってことはだ。そこに吸われるはずだった魂はどこにあるのかって話だ。」
「ど、どういうことだ？」

クルス「そいつに魂を奪われた時、夢の中でボハンに会ったって言ったよな？」

ファルスカールを立つ日の話だ。真っ暗な中で確かにボハンを見た。幻覚ではなかったと思う。

クルス「つまり、お前のほうに魂が曳かれていったんだろうな。この本によると……。」と言って本のあるページを読む。

クルス「……ストームブリンガーの吸魂を抗うのはほぼ不可能なことだ。それを抗えるとしたら不可能を可能にする人の愛や強い感情のみだろう……だとよ。」くっくっくっくと可笑しそうに笑う。

「ばっ……！」

言葉にできないこちらを笑いながら席を立つクルス。

クルス「じゃあ俺は寝るからな、お前も早く寝ろよ～。」

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その晩、リコリスは枕に顔を埋めてバタバタと眠れぬ夜を過ごすことになった。

～あとがき～
次でホワイトランへと到着します。
ぶっちゃけこの話はあってもなくてもってレベルの更新ですが、せっかく宿屋に泊まったのでこういうやりとりもということで。