スカイリムの踊り食い菖蒲の使命三話　方寸を責む

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菖蒲の使命三話　方寸を責む

2014 / 07 / 30 ( Wed ) 18 : 00

～山道の砦～

菖蒲（ここが店主の言ってた賊徒のいるところか。）

そのまま砦の中へと歩を進める。
砦中の山賊が集まってくる。一人と見て怪訝そうな顔。

山賊「なんだこいつ、一人で何しにきがやったんだ？」
山賊「おかしなナリしてやがるぜ、まぁいい。ぶっ殺して金目のもんは奪え！」

フフフ……。

腰に佩いた刀を抜き放つ。周囲の冷気をうけて寒々と冴え渡るその刃はまるで雪を写し白く輝いているかのよう。

菖蒲「お前達は何人殺した？」山賊たちに向けて、凛とした声で問いかける。

山賊たちは一瞬きょとんとしたが大笑いでそれに答える。

山賊「なんでぇ、罪を償えってか？神父さまかよ！ガハハハハ！知ったこっちゃねぇ、もう10人は殺したんだ！」
山賊「身包みはいで金目のものを奪う！金を稼ぐのにこんな楽なことはねぇ！」
山賊「死体から盗むほうがずっと簡単だからな！」

それを聞いて菖蒲の口は不気味に歪む。

菖蒲「そうか、私はね……」

菖蒲「もう数え切れないほど殺すために殺したよ。」

その後は殺戮のみだった。

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菖蒲の振るう刀は鉄を鉄と思わぬように悉くを切り裂いた。

山賊の振り下ろす武器の先に菖蒲の姿はもうなく、振り下ろした武器が地面につく頃には山賊の腹は切り裂かれている。

二十数名ほどいた山賊は瞬く間のうちに動かぬ死体へと変えられていった。

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菖蒲「手ごたえのないやつらだ。」

屍山血河の砦の中を進む。
ふと、馬小屋の前で立ち止る。

中には震える山賊の一人。

菖蒲の姿を見て震える。

山賊「も、もう簡便してくれ！もう悪さはしない！助けてくれ！」

菖蒲「おい、賊。黒い大剣を持った剣士の噂を知っているか。」

山賊「く、黒い剣の？リフテンを中心に暴れまわってたやつのことか？く、詳しいことは知らねぇ！死んだって噂だ！助けてくれ！もういやだ！」

菖蒲「他に知っている事は？隠し立てするとためにならんぞ。」

山賊は必死に首を振る。何も知らないようだ。

菖蒲「よし、腹を切れ。介錯はしてやる。」

山賊「な、なんでだ！見逃してくれるんじゃねぇのか！」

菖蒲「潔く幕を引け。それとも私と戦い栄光ある最期を迎えるか？」

山賊「ばかなっ！？誰が腹なんて斬るか！くそったれめ！」武器を抜いて立ち上がる。

菖蒲「向かってくるか、その気概やよし。」

ｺﾞﾛﾝ

次の瞬間首と体は二つに別れていた。

菖蒲「さて、戻るか。」

刀についた血を振るって飛ばす。

菖蒲（魔剣を持つものがそう簡単に死ぬわけがない。そうだとしても剣を見つけ出し、破壊せねばならぬ。）

腹が鳴るのを押さえ、来た道……と反対の道を進むのだった。