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このブログは「The Elder Scrolls V Skyrim」のRP日記をのんびりと書き連ねるブログです。

スカイリムの踊り食い


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リコリスの旅98話【第三章】 ソルスセイム決戦 ―前編―


―――フロストモス砦近郊―――

ブログ1420 決戦前01

ボハン「……はじまるな。」

リコリス「うん、大丈夫かな。」

ボハン「作戦は覚えているな?無理はするなよ。」

リコリス「へへ、がんばってみるぜ。」


 

灰で掠れて見える向こうに砦の威容が見える。
その周りでうごめく多数の影はアッシュスポーン。

ブログ1421 決戦前02
ブログ1422 決戦前03
ブログ1423 決戦前04
ブログ1424 決戦前05
ブログ1425 決戦前06

意思のないはずのアッシュスポーン達は何故か整然と整列しており、明らかに何者かの意思を感じさせられた。

ブログ1426 決戦前07

こちらはレイヴンロックの衛兵隊に混ざって砦のそばに陣取る。
しかしこちらの数はアッシュスポーンの数にくらべ、10分の1にも満たないかもしれない。

だが、決戦は間近に迫っていた。






~数時間前・作戦本部~

ブログ1427 決戦前08

作戦本部は砦から数km離れた場所にある崩れた小屋に設営されている。
人員が圧倒的に足りないため、陣幕もなにもなく、ほぼ名前だけの本部だ。

ヴェレス「リコリス、ボハン殿、貴行らは衛兵とともに最前線を守ってもらうことになる。」

ブログ1428 決戦前09

ボハンとともにリコリスは力強くうなずく。
わかっていたことだ、リコリスの打撃力は使わない手はないし、
訓練は日々こなしているとはいえ実戦経験の少ない衛兵隊に経験豊富なボハンがつくというのは当然だ。

ブログ1429 決戦前10

リコリス「わかった、オレたちでケリつけてやるよ!」
ヴェレス「そこで作戦を考えてある。作戦は―――」

ブログ1429 決戦前11






ブログ1430 決戦前12

ボハン「……死ぬなよ。」

リコリス「ボハン、死なずに……生きてね。」

その返事に一抹の不安を抱き、もう一度声をかけようと口を開いたその時だった。

ブログ1431 決戦前13

衛兵「アッシュスポーンの右翼に動きあり!兵を動かしました!」

リコリス「はじまった、いくよ!」
静止の声も聞かずに誰よりも早く駆け出すリコリス。

ブログ1432 決戦前14

一直線に敵陣へと切り込む。
猛然と敵の中に突き刺さったリコリス単身の突撃はアッシュスポーンの予想外だったようで、その対応が遅れる。
衛兵隊へと向かっていたアッシュスポーンの右翼がリコリスを包囲するために動き始める。

ブログ1433 決戦前15

その結果衛兵隊は右翼をリコリスとL字で見ることになる。

ボハン「急げっ!敵の右翼を叩くぞ!」

衛兵「いけっ!あの娘一人に手柄を渡すなっ!全員抜刀、突撃!」

戦笛が吹かれ、衛兵隊が喊声をあげアッシュスポーンの部隊へと突撃をかける。

ブログ1434 決戦前16

ボハン(敵の数は多いが今はまだこちらの士気は高い。リコリスの打撃力に兵が安心しているか。)

今は……だがと心の中で反芻する。いつまで持つか。

―――フロストモス砦―――
薄暗い砦の中。
アッシュスポーンはすべて出払い、その姿はない。

ブログ1435 決戦前17

ブログ1436 決戦前18

そんな中アッシュスポーンではない人影が一つ。

かつて砦が威容を放った頃の……いや、放っていた頃からのフロストモス砦の将軍・ファルクスカリアス将軍。

ブログ1437 決戦前19

カリアス「始まったな、クククク。しかし、敵の指揮官はヴェレス衛兵長か、面白い。」

その頭の中には戦闘中のアッシュスポーンからの報告が定期的に送られてくる。
これこそがアッシュスポーンの指揮官としての能力。
それは生前の指揮官としての才能のおかげか。

ブログ1438 決戦前20

カリアス「だが、はまだまだ甘い。我々のことを見くびり過ぎたようだ。」

その口元を不気味に歪める。

カリアス「我々の兵はその程度の数では押し切れはせぬ。」

ブログ1439 決戦前21


―――フロストモス砦近郊―――

ブログ1440 決戦前22

リコリス「くそが!ボハン!敵の数がどんどん増えてる!」

ボハン「ちっ、予想よりも多いな。」

倒しても倒しても灰の中から溢れるように出てくる赤目の兵士。

潮時か……。

衛兵隊にも無傷のものはおらず、数に圧倒されていく。

ブログ1441 決戦前23

ボハン「撤退だ!全員派手に逃げろ!」

その号令とともに全員で撤退を開始する。

リコリス「ボハン!衛兵をまとめて!援護するから!」

ボハン「わかった、無理はするなよ!3分持ちこたえてくれ、その後はお前も逃げろ!」

その言葉に笑顔で答えてリコリスは敵の攻撃を受けて返す刃で切り崩す。

今はリコリスを信じて部隊の突破先を示す必要がある。

ブログ1442 決戦前24

リコリス「信じてくれて……ありがとうね。……ごめんなさい、」自分以外誰にも聞こえない声でそうつぶやく。

元より3分なんて細かいことを考えているつもりはない。

ボハンの姿が見えなくなったのを確認して、衛兵隊追撃のために集まりつつある敵部隊の一団へと走り出していった―――。








―――フロストモス砦―――

カリアス「衛兵隊は敗走したな。あの忌々しい娘もすぐに死ぬ。くくくくく、はーっはっははっはっは!」

その笑い声は砦の中に響き渡っていた。








―――フロストモス砦近郊―――

どれほど戦い続けただろう。

ボハンたちと別れ、一人アッシュスポーンの中で戦い続けている。
すでにリコリスに時間の感覚はないが、2時間以上戦い続けていた。

鉄塊は何十体目のアッシュスポーンを吹き飛ばしていても今だその威容をはなっていた。
が―――。

リコリス(さっすがに……疲れたな。もう腕があがらねぇ。)

そう考えながらも敵の攻撃を、『攻撃ごと』叩き切る。

鉄塊の特性上、敵が多かろうとまとめて吹き飛ばしているが、逆に言えば敵はそれだけ溢れているということだ。

ブログ1443 決戦前25

リコリス「……衛兵隊は逃げ切れたかな。作戦はうまくいったかな……。」

想い人の顔が浮かぶ。

ブログ1445 決戦前27

だんだんと敵の攻撃を避けれなくなってくる。
少しの傷はストームブリンガーによってすぐに癒えはじめるが、その数が増えるにつれ、動きが鈍り始める。

ブログ1444 決戦前26

リコリス(血を流しすぎた……。ここまでか……そういや、返事ちゃんと返してなかったなぁ。)

ついに握る手に力が入らず、剣が手から滑り落ちてその場に突き刺さる。

好機と見たアッシュスポーンはリコリスに歩み寄り……。

リコリス「ボハン……じゃあね。たのしかtt――」

ブログ1446 決戦前28

その時アッシュスポーンの群れを弾き飛ばしながら突っ込んでくる影。

その影はいつものように、いつもそうしてくれるようにリコリスの眼前に立つ。

ブログ1447 決戦前29

ボハン「何度目だ。あれほど無茶はするなと言ったろう。」

リコリス「さ、先に撤退したと思ったのに……死ぬのはオレだけでよかったのになんでついてきたんだよ!」
ネロスの言葉が思い出される。
戦って戦って戦って、血がすべて流れ出し、体中の骨が砕かれるまで戦ってここで死ぬつもりだった。
それだけ戦えばきっと一人の力でも打撃を与えるくらいはできるはず。

突然の乱入者にアッシュスポーンに広がった動揺はすぐさま収まり、警戒しつつもこちらをじりじりと囲い込む。
ボハン「俺を置いて行くな。一緒にいく。」
その声はいつもように優しい声。

リコリス「だって……オレは化け物で……一緒にいられない……また……また傷つけてしまうかもしれないのに……。」
頬を水滴が伝う感覚。目の前がぼやける。
もう二度と傷つけるようなことはしたくない。

ブログ1448 決戦前30

ボハン「何万回傷つけられても そばにいる。」

ブログ1449 決戦前31

背中合わせに対峙する。その背中はその言葉とともにリコリスの心を暖めた。

リコリス「ボハン……。ありがとう。」

ブログ1450 決戦前32

だが、二人になったところで数は絶望的。連戦のせいで二人の体力は限界だ。

ボハン「だが、ここらが年貢の納め時か。」
リコリス「わりぃ……。もう力はいんねぇ。」

もうこの言葉を伝えることはできないだろう。今しか言えない。
リコリス「ボハン、――だよ。」

ボハン「ああ……知っている。」

――――作戦本部――――
リコリスとボハンが殿に残り、数時間がたっていた。
戦いは数時間続き、しかしまだ、夜は明けず。

ブログ1451 決戦前33

一人ヴェレスは本部に残っている。外に衛兵の声は聞こえない。
絶対的に兵員の少ない衛兵隊はヴェレスを残し、全兵員を戦闘に回しているからだ。

その背後の灰が不気味にうごめく。
ヴェレスが振り向くとそこにはアッシュスポーンが現れていた。

ブログ1452 決戦前34

信じられないことに、その干からびたような喉の奥からかすれた声が響く。

ブログ1453 決戦前35

カリアス「お前の部隊は崩壊した。あの娘もその男も戦場にてもう命を散らしただろう。そして今頃お前たちの守るべきレイヴンロックへは私の別働隊が向かっている。前線から逃げ戻った兵を向かわせてももう間に合いはしない。」

ヴェレス「その声は……やはり指揮官はカリアス将軍なのか。」

カリアス「その通り、私の勝ちだ。貴様たちが相手をしていたのは我々の本隊ではない!」

ブログ1454 決戦前36

そのかすれた口から笑い声が響く。

カリアス「――今日レイヴンロックは崩壊する。」





ブログ1455 決戦前37

ブログ1456 決戦前38

レイヴンロックの外には大部隊の絶望が迫っていた。







  1. [ edit ]
  2. RP日記
  3. / trackback:0
  4. / comment:4

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/12/14(日) 22:01:49 |
  3. URL |
  4. 時雨
大規模戦闘ものって、見てて壮観ですが、SS撮るのは大変だったでしょうね…お疲れ様でした。

ボハンさん男前すぎますー(*´Д`)
ほれてまうやろ~(゚∀゚)アヒャ

Re: タイトルなし

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/12/14(日) 22:07:29 |
  3. URL |
  4. Lycoris
>>時雨さん
コメントありがとうございます!
SSは実はばれちゃうとすぐわかっちゃうのですが、戦闘時はあんまりユニット増やしてなかったりしてますw
多くても10VS10くらい呼び出す程度で……。全体taiしてる時に200体くらい呼び出して最初にそのSSもってきたらごまかせるかなー?という姑息な手段でしたw

ボハンさんの漢っぷりを表現できていたなら私もとても嬉しいですw

この絶体絶命感・・・!

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/12/15(月) 02:32:24 |
  3. URL |
  4. フカヒレ
カリウス将軍、何気に鎧にハートストーンが埋まってたんですな・・・邪悪な改造人間がラスボスってなんか凄い。歪んだ表情がおぞましいっす。

あと、得体の知れない大群が押し寄せてくるってなんかゾクゾクする魅力が・・・
そしてそれを寡兵で迎え撃つ!
さらに相棒の救援、限界までの消耗戦・・・!!
個人的に、浪漫溢れた展開が続いて痺れました。
絶体絶命展開って浪漫ですな。続きが気になるぜー。

Re: この絶体絶命感・・・!

  1. [ 編集 ]
  2. 2014/12/15(月) 17:42:43 |
  3. URL |
  4. Lycoris
>>フカヒレさん
コメントありがとうございます!
初めて見たときはそういう鎧かと思ってましたw
その後、用語集で見て真相を知ったことで気が付いた次第で……w

大群VS寡兵の構図は魅力溢れますよね!アッシュスポーンはそういう意味ではすごい逸材だと思います。
表情もない不気味さに、ソルスセイムの気候と相まって恐ろしい感じに撮れてれば幸いです!
浪漫……いい響きです!そんな浪漫を表現できていればいいなと思っていたので嬉しいです!
次回もお楽しみくださればー!

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