スカイリムの踊り食いリコリスの旅33話【第二章】　足音のしない暗闇　

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リコリスの旅33話【第二章】　足音のしない暗闇　

2014 / 05 / 01 ( Thu ) 14 : 54

急転直下の~~32話~~33話です。

－簡単な依頼のはずだったんだ－

－いや、簡単だと油断していた－

－あいつとなら…あいつとなら負けることはないと……－

－いつものように冒険に出て、いつものように戻ってくる－

－そうしてバーナードメアで飯を食って馬鹿言いあって武器の手入れをして寝る－

－この冒険もそうやって終わると思っていた……－

－ことの始まりは俺とリコリスが宿で次の目的地を相談している時だった－

－そいつは部屋を訪ねてきた－

訪問者「こんばんは。貴公らが依頼を請け負っていると聞いて尋ねさせて貰った。」

「ん？依頼か、どうしたんだ？」
ボハン「ふむ、ちょうど次の仕事を決めようとしていたところだ。」

－怪しむべきだった。いや、怪しんではいた－
－しかし、二人ならと……－

リコリスの瞳の炎のように燃え上がる瞳とは対称に、深く深く澄み渡るような奥底がどこにあるかわからない蒼い蒼い瞳だけが仮面から覗いていた。

仮面「ワタシは考古学者でね。あるノルド遺跡に貴重な遺物があると情報が入った。」
仮面の人物はことさら大きく溜息をつく。
仮面「回収を依頼したのだが残念なことに連絡が途絶えて1週間が過ぎてね。何かあったのかを確認と遺物の回収をお願いしたい。」

ボハン「……依頼内容はわかった。しかし、依頼をしにきたのに仮面を取らない……というのはどうかと思うが？」
仮面「おっとこれは失礼。しかし、これでも実は高名なほうでね、その分命を良く狙われる。今回の件もとても重要な案件になりそうでことさら警戒している。許して欲しい。」

ボハン「まぁ　良かろう。場所と依頼報酬だが……。」

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仮面「ではそれでお願いしよう。いい結果を期待する。」

部屋を去る仮面の人物。

「いい依頼だな！さすが高名な学者様だぜ！こんなに報酬がもらえるなんて！」
ボハン「こら！まだ依頼主がそばにいるときに……。」

部屋を出て仮面を外す。うまくいった。うまく受けてくれた。
ふふふ…これでいい。

「あ！そうだ、依頼主の名前！ちゃんと聞いてねぇ！」
ボハン「おっと俺としたことが忘れていた。聞いてきてくれ。」

「おーい、わりぃ、名前を……あれ、いねぇぞ？」
ボハン「そんな馬鹿な、今さっきでたばっかりというのに……。」
「まぁいいじゃねぇか、依頼が終わったら待ってる場所も聞いているんだし。」

嬉々として武器の手入れを始めるリコリスを眺める。
ボハン「まぁいいか。出発の用意だ、明後日には出るぞ。」

～あとがき～
厨二全開の32話と2章の突入です。
あとあと恥ずかしくて消したくなる奴です。
次の話は早い目にお届けできると思います。たぶん。