スカイリムの踊り食いリコリスの旅50話【第二章】リコリスの奥の手

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リコリスの旅50話【第二章】リコリスの奥の手

2014 / 06 / 14 ( Sat ) 01 : 04

50話です。
ここまで長かったですね。次は100話を目指しましょう！

～ヴィズマンドステッドの扉前～
クーロン「…リス！…コリス！…きろ！リコリス！そろそろ起きろ！」
「んあ……、朝か、飯はなんだ……？」
クーロン「寝ぼけて涎垂らしてねぇでしゃんとしな。」
ロイズ「軽食ですが用意してありますよ、紅茶もありますから。」

「な、なんだよ、クーロン！見張り代わらなくて良かったのかよ！」
ロイズ「大丈夫ですよ、私が交代しましたから。」
クーロン「こういう時は大人にまかせておきな。」
その後の抗議は無視してさっさとパンとチーズを渡される。むぐぐ、うまそうだ。

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さっとマントを身につけ、ストームブリンガーを背負う。
「さて、ここからが本番か。」
クーロン「気をつけろよ。見たところノルドの遺跡だ。番人がうじゃうじゃ嫌がるだろうぜ。」
ロイズ「リコリスちゃんのストームブリンガーは魂をすえぬ相手は……。」
クーロン「俺とロイズが前だな。」
「大丈夫だぜ、オレに考えがある！」
ロイズ「大丈夫ですか？危険なことをしてはいけませんよ。」

中はかび臭く、埃だらけだった。
「ダンジョンには慣れたけど、やっぱりこのかび臭いのはいやだぜ。」
クーロン「帰ったらしっかり臭い落とさねぇとな。」
ロイズ「何のんびりしてるんですか！さっそくきますよ！」

ロイズのその声に意識を前に向ける。

視線の先、閉ざされているはずの棺。
そこから顔を出すのは干からびた顔、ドラウグル。

クーロン「どうやら、俺たちが入って……この墓地全体が目覚めたようだぜ。ここに大挙として押し寄せてくるぞ。」
ロイズは弓を引き絞り、起き上がったドラウグルの首を討ち取る。
クーロンもその手から雷撃や炎を呼び寄せ、干からびた亡者をバラバラに消し飛ばした。

「よっしゃああ！オレの奥の手だ！」
ロイズ「リコリスちゃん！無理はしないように！」

その声を後方に置き去りにし全速力で敵を目指し突撃する。
こちらに気づいたドラウグルが斧を振り上げる。

振り上げられた斧にはわき目もふらずに、がら空きの腹から決して狙いを外さない。
頭の上を斧が勢い良く振り抜かれる音。髪の毛が数本勢いで吹き飛ぶ。

うぉおおおぉおおおおおおおおおお！

ストームブリンガーで強化された膂力で振るわれるストームブリンガーは狙い違わずドラウグルの腹を鎧ごと圧し折りドラウグルを吹き飛ばす。

クーロン「……奥の手って全力で殴ることかよ……。」
呆れたような声をあげながら、的確にドラウグルを始末していく。
「今まで全力で殴って死なねぇやつは見た事ないぜ？」
ロイズ「やれやれ、そりゃそうでしょうね……。」

そのまま3人は互いをカバーしながら迫りくるドラウグルを蹴散らしていく。

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クーロン「片付いたか。もう襲ってくる気配もねぇな。」
辺りには干からびたドラウグルの残骸。
「ふう、吸えねぇから疲れるぜ。」
ロイズ「やっぱりストームブリンガーを使うと疲れ知らずなんですか？」
「そうだなぁ、斬れば斬るほど四肢に力が宿るような……息も落ち着くんだぜ。」
クーロン「興味深ぇ話だが、進もうぜ。」

互いに怪我はないか確認し先に進むのでした。

この話でこのダンジョンも終わらせるつもりでしたが、ひとまず一区切りとします。
記念の50話ですが、何か50話記念いい案があればお願いします。
なければ100話記念まで持ち越しで(*゜ー゜)