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リコリスの旅51話【第二章】 目覚めた遺跡
51話です。
3話に渡るこのダンジョンも終わる予定です。
Falskaar編もどのくらいで終わるでしょう。佳境へと突入ですね。
ノルドの遺跡でドラウグルを退け、奥深くへと進むとまた風景が変わって来る。
クーロン「ただの洞窟から、地下水脈、そのあとはノルド遺跡に今度はドワーフ遺跡か。アカヴィリの四季のようによく変わるな。」
「ここに心臓の部屋が……。」
ロイズ「気をつけてください、相変わらずここではストームブリンガーは……。」
3話に渡るこのダンジョンも終わる予定です。
Falskaar編もどのくらいで終わるでしょう。佳境へと突入ですね。
ノルドの遺跡でドラウグルを退け、奥深くへと進むとまた風景が変わって来る。
クーロン「ただの洞窟から、地下水脈、そのあとはノルド遺跡に今度はドワーフ遺跡か。アカヴィリの四季のようによく変わるな。」
「ここに心臓の部屋が……。」
ロイズ「気をつけてください、相変わらずここではストームブリンガーは……。」
「とりゃあああああああああああああ!!」
ドワーフの頑強な自動機械は思いっきりストームブリンガーを叩きつけたところからグンニャリとひしゃげ明後日の方向に吹き飛ばされる。
クーロン「馬鹿力だな……。」
ロイズ「あれもストームブリンガーの力……なんですかね?」
クーロンは肩をすくめて無言で答える。
その調子で群がる蜘蛛型の自動機械や人型の自動機械を蹴散らしていく。
クーロン「雰囲気が変わったぞ。気をつけろ。」
何か察したのかクーロンが一行を制止させる。
ロイズ「ここが最深部……ですね。」
頷くクーロン。
クーロン「アレが見えるか?エコーディープ鉱山以来の因縁だな。」
その視線の先には巨大な影。
「ドワーフの百人隊長……。」
クーロン「見過ごしてくれる……ってわけはなさそうだな。」
ロイズ「でしょうね、おそらく感知範囲に入ったら……。」
2人は思案する。
クーロン「俺が引きつける。その間に本を探して一気に駆け抜けるぞ。」
ロイズ「いけますか?かなり危険ですが……。」
コツコツコツ
ロイズ「ま、まってください!リコリスちゃん!無茶ですよ!」
「大丈夫、いける気がする……。」
そのまま制止を振り切り、百人隊長に対峙する。
それに反応して、ドワーフセンチュリオンの各所からスチームが溢れ、起動する。
大地を大きな足が踏み鳴らし、軽い地震のように辺りを揺らす。
「よーし、あの時の決着をつけようぜ!」
その声に答えるかのように勢いよく蒸気が噴出される。
高温のスチームはリコリスに大火傷を……。
しかし、そのスチームの先にはもうリコリスはいない。自分の背の何倍もの高さに飛び上がる。
そのままドワーフセンチュリオンの頭めがけて落下の勢いと渾身の力を込めて振り下ろす!
しかしその巨体に似合わず素早い反応で頭部を逸らし、リコリスの致命の一撃を避ける。
そのまま、右手のハンマーを振り、避けれぬリコリスに逆襲の一撃。
しかし、その手を軽くストームブリンガーの剣の腹で逸らし、懐にもぐりこんだリコリスは全身に一撃必殺の力を込める。
「チェッストオオオオオオオ!」
その一撃は今度こそドワーフセンチュリオンの最も頑強なはずの胴体部分を無残にもひしゃげさせ、内部の機器をズタボロのように破壊して、断末魔の機械音を響かせる。
クーロン「凄まじい一撃だな……。リコリスにあんな戦い方が……。」
ロイズ「まさかストームブリンガーの力が上がっている……?」
リコリスはクーロンとロイズのほうを振り返り、いつものように歯を見せて笑ってVサイン。
「結論!思いっきり叩けば機械は壊れる!皆気をつけよう!」
クーロン「誰に言ってんだ……これが目的の代物のようだぜ。」
倒れたドワーフセンチュリオンに押しつぶされた机、その上に本が置いてある。
ロイズが手に取り中をめくる。
ロイズ「確かにこれが『心臓の部屋』という本のようですね。時間があればじっくり読みたいものですが。」
クーロン「こっち地上までいけそうだぜ。風が流れてる。」
その声に従い不思議な動く床に乗る。
そのままゴゴゴゴゴゴゴと音を立てて地上まで動き始める。
「すげぇ!この床動いてるぞ!」
クーロン「ドワーフの遺跡の稼動床だな。見ろ、出口だ。」
頭上からは新鮮な外の空気を感じる。
・
・
・
・
~ヴィズムンドステッド外~
「出れたー!外だ!」
蒸気で暖かい中と比べて外は冷たい空気が漂っていた。
「うううう、冷たい!もう真っ暗だな。」思わずその場にへたりこむ。お尻が雪で濡れてしまった。
ロイズ「見てください、あそこ中で泊まれそうですよ。」傍らにある扉を指差す。
中は外の冷たい風をしっかり防げそうだ。
クーロン「夜に動き回るのは危険だな。急いで戻りたいところだが、今はそこで一晩明しておこうぜ。」
久しぶりに開放感のある夜を迎えるのでした。
ドワーフの頑強な自動機械は思いっきりストームブリンガーを叩きつけたところからグンニャリとひしゃげ明後日の方向に吹き飛ばされる。
クーロン「馬鹿力だな……。」
ロイズ「あれもストームブリンガーの力……なんですかね?」
クーロンは肩をすくめて無言で答える。
その調子で群がる蜘蛛型の自動機械や人型の自動機械を蹴散らしていく。
クーロン「雰囲気が変わったぞ。気をつけろ。」
何か察したのかクーロンが一行を制止させる。
ロイズ「ここが最深部……ですね。」
頷くクーロン。
クーロン「アレが見えるか?エコーディープ鉱山以来の因縁だな。」
その視線の先には巨大な影。
「ドワーフの百人隊長……。」
クーロン「見過ごしてくれる……ってわけはなさそうだな。」
ロイズ「でしょうね、おそらく感知範囲に入ったら……。」
2人は思案する。
クーロン「俺が引きつける。その間に本を探して一気に駆け抜けるぞ。」
ロイズ「いけますか?かなり危険ですが……。」
コツコツコツ
ロイズ「ま、まってください!リコリスちゃん!無茶ですよ!」
「大丈夫、いける気がする……。」
そのまま制止を振り切り、百人隊長に対峙する。
それに反応して、ドワーフセンチュリオンの各所からスチームが溢れ、起動する。
大地を大きな足が踏み鳴らし、軽い地震のように辺りを揺らす。
「よーし、あの時の決着をつけようぜ!」
その声に答えるかのように勢いよく蒸気が噴出される。
高温のスチームはリコリスに大火傷を……。
しかし、そのスチームの先にはもうリコリスはいない。自分の背の何倍もの高さに飛び上がる。
そのままドワーフセンチュリオンの頭めがけて落下の勢いと渾身の力を込めて振り下ろす!
しかしその巨体に似合わず素早い反応で頭部を逸らし、リコリスの致命の一撃を避ける。
そのまま、右手のハンマーを振り、避けれぬリコリスに逆襲の一撃。
しかし、その手を軽くストームブリンガーの剣の腹で逸らし、懐にもぐりこんだリコリスは全身に一撃必殺の力を込める。
「チェッストオオオオオオオ!」
その一撃は今度こそドワーフセンチュリオンの最も頑強なはずの胴体部分を無残にもひしゃげさせ、内部の機器をズタボロのように破壊して、断末魔の機械音を響かせる。
クーロン「凄まじい一撃だな……。リコリスにあんな戦い方が……。」
ロイズ「まさかストームブリンガーの力が上がっている……?」
リコリスはクーロンとロイズのほうを振り返り、いつものように歯を見せて笑ってVサイン。
「結論!思いっきり叩けば機械は壊れる!皆気をつけよう!」
クーロン「誰に言ってんだ……これが目的の代物のようだぜ。」
倒れたドワーフセンチュリオンに押しつぶされた机、その上に本が置いてある。
ロイズが手に取り中をめくる。
ロイズ「確かにこれが『心臓の部屋』という本のようですね。時間があればじっくり読みたいものですが。」
クーロン「こっち地上までいけそうだぜ。風が流れてる。」
その声に従い不思議な動く床に乗る。
そのままゴゴゴゴゴゴゴと音を立てて地上まで動き始める。
「すげぇ!この床動いてるぞ!」
クーロン「ドワーフの遺跡の稼動床だな。見ろ、出口だ。」
頭上からは新鮮な外の空気を感じる。
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中は外の冷たい風をしっかり防げそうだ。
クーロン「夜に動き回るのは危険だな。急いで戻りたいところだが、今はそこで一晩明しておこうぜ。」
久しぶりに開放感のある夜を迎えるのでした。
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